猫、保護猫、里親探し、譲渡会、相模原、保護活動、猫との暮らし 忍者ブログ
毎日たっぷり猫まみれなブログです
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18年ほど前に猫を1匹譲渡しました。Nさんという方です。
その頃の私は小学生、中学生の息子3人いて今と変わらずフルタイム勤務。
猫の保護やTNR、里親探しは年に数匹程度でした。

7匹の子猫を保護して親猫はTNRし里親探しをしていましたが、当時はSNS等もなく動物病院への張り紙などが主流でした。


その張り紙を見たNさんから連絡がありお届けに行きました。
部屋には通してもらえず、玄関ホールからは数匹の猫たちが見えました。
多弁でパワフル、でも猫が大好きだというそんなNさんに譲渡してしまいました。
今ほど書類も審査も厳密でなくあいまいな譲渡でした。


その後他のベテランボラさんからその人が危険人物であることを聞きました。
勤め先に住みついていた子猫が捨てられたから探してきて!とか
息子の家で子猫が生まれて可愛いから産ませたいとか。
こちらから譲渡された男の子は去勢したくない→話が違うと文句を言うとパルボで死んでしまったと言い逃れ。


山奥に住んでいておいそれと行ける距離でもなくこの方に翻弄されて疲れ果てそれ以上の接触はやめてしまいました。



そして去年、保健所の担当者から相談に乗ってほしい案件があると聞き面談しました。
まぎれもなくあのNさんでした。
自宅には十何匹猫がいて、息子さんと同居が決まりどうにかしたいという相談でした。
面談の後やはり手放したくないと言い出しました。

仕事が終わって猫仕事も済ませてから夜19時半にその家まで保健所の職員さんと訪問しました。
人が住んでいるとは思えない悪臭と荒れ果てた室内。
痩せこけて健康に見えない猫たちがたくさんいる悲惨な現場でした。



センターには出したくないとごねるのでせめて体調のいい子は里親さんを見つけてあげよう、そのほうが猫にとっても幸せだからと説得し、4匹の子たちのご縁をつなぎ幸せに過ごしている写真を見せては更なる譲渡を促しました。


譲渡した猫たちが申請とは異なりワクチンを打っていなかったり年齢詐称?のようなこともあり
私はこれ以上関わることに疲弊していました。



そして昨年末ごろNさんが亡くなったと昨日聞きました。
自宅で倒れているところを別居のお嫁さんが見つけて救急搬送。
残された猫たちの生命確保のためお嫁さんから連絡を受けた保健所の職員さんが猫の所有権放棄をNさんに迫ったそうです。
でも聞き入れずようやく書類にサインしたのは亡くなる数日前。
その間2匹の子たちが室内で死に絶えていたそうです。


猫の個体認識もできないくらいの状況で何十年も猫たちにまともな生活をさせてあげられなかったNさん。「猫が好き」「手放すのはかわいそう」という恐ろしく利己的で現実が見えていなかったということに何ともやるせない思いでいます。





サビちゃん、チビちゃんはその現場からご縁がつながり巣立った子です。
ほかの子たちの分まで幸せになりました。
里親になってくださったMさまも亡くなった子たちのことを思い胸を痛めていらっしゃいます。


残りの子たちはセンターに行ったりたんぽぽの里さんで引き取ってくださったそうです。
どうか生き残った子たちもこれから幸せになれますように!



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プロフィール
HN:
にゃおこ
性別:
非公開
職業:
2級建築士・宅地建物取引士
趣味:
猫ものの手づくり
自己紹介:
ご支援宜しくお願いいたします。
いただいたご寄付は保護猫のために遣わせていただきます。
毎月月末に会計報告をさせていただいております。

みんにゃの家
ゆうちょ  記号10230 番号4138811

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相模原市にて飼い主のいない猫のTNR,負傷猫、子猫の保護、里親様探しをしています。
ブログのが画像データが上限を越えてしまったためこちらを開設しました。過去のブログはhttp://nekozuki.fukuwarai.netをご覧ください。
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